70手 2目半 白勝ち
この碁の黒の敗着はどこでしょうか?
白49のハネと白44のアテを打つことができ、白は撃ちやすくなりました。
松村コメント
57からの黒の侵入を、白は先手で切り上げ、33のツケに回っては白が打ちやすそうです。
黒の11手目87 白86と進んだ時に、黒77に伸びた手で、黒37に切るのはどうでしょうか。
以下、白36 黒27 白28 黒26 白25までは一本道なので、次に黒56とノゾキます。
続いて白46 黒55 白57 黒66 白67 黒77
となりますので、白は68に突き抜くか、54から打つかの選択になります。
おそらく白68が勝りますが、黒34あたりから囲って、黒が優勢でしょう。
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棋譜番号: 160 連絡日 2018年8月5日
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前チャンピオン中丸氏とアマ名人戦・山梨代表斉藤さんとの対局棋譜 |
先番 斉藤杉太郎(6目半コミ出し)
白番 中丸仁
2017年11月30日〜12月30日
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45 65 57 53 76 75 33 37 54 63
26 36 25 67 66 58 56 48 83 32
85 34 35 77 87 88 98 78 23 22
12 43 44 21 28 27 17 38 39 16
15 69 72 73 82 41 49 59 19 29
39 89 62 52 61 51 84 49 16 29
18 39
(62手完 黒1目半勝ち) |
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白77のハイは筋が悪かったように思います。白78とカケツギがよかったでしょう
か?
白は2カ所生きれば負けないだろうと思い込んでいました。
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松村氏コメント
確かに、白が二か所に分かれて生きれば、白が優勢だと言われますが、本局の場合はかなり小さい地で生きたので、一般論が当てはまらなかったようです。
まず、白67 黒66 白58の仕掛け方が疑問ではないでしょうか。
黒に56とつがれると、実戦のように右上スミにさまざまな効きが生まれて白が苦しいです。
白は77ツケ、黒67、白87 と打って左下二子を捨てて勝負することもできたでしょう。
続いて黒66 白86 黒55 となれば白32に回っていい勝負でしょう。
実戦は黒83の置きに対応できないのがつらいです。
コメントにあった白77のハイですが、確かにかけつぎの方が良いです。
なお、白21から生きに行ったのですが、もし黒が41に置いてきたら白が危ないのではないでしょうか。白は82のツケまでは行きにくいので72とコスムでしょうが、黒82と打たれ、黒から52のコスミと73アテコミを見合いにされて生きられません。
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棋譜番号: 161 連絡日 2017年10月9日
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当会チャンピオン中丸氏とアマ名人戦・山梨代表斉藤さんとの対局棋譜 |
先番 中丸 仁(6目半コミ出し)
白番 斉藤 杉太郎
2018年4月29日〜5月29日
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55 53 57 58 48 68 67 77 76 87
43 42 33 54 45 47 64 37 63 75
65 85 26 83 72 27 82 25 36 16
24 92 35 86 15 17 74 84 46 73
38 28 29 49 18 62 32 41 52 51
81 31 61 71 78 88 61 52 21 71
59 22 61 11 44 71 69 89 61 21
23 71 79 91 66 13
(76手完 黒半目勝ち) |
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斉藤さんは黒46を黒66と勘違いされていたそうです。
白73で白が普通に撃たれていたら白がいいと思うのですが、黒の敗着はどこになるでしょうか? |
松村氏コメント
白47の切りが良い手でしたね。黒の64 63の連打がどうだったでしょうか。47切りに、黒75ならびではいかがでしょう。実戦のように白37とくれば、黒73で実戦よりよさそうですし、もし白が73に来れば黒37か38でいい勝負でしょう。
しかし、76手目まで続いて半目勝負とは、すごい激戦でしたね。
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棋譜番号: 162 連絡日 2020年10月10日
先番 竹内真子(6目半コミ出し)
白番 中丸仁
2019年4月27日〜5月15日
55 63 43 36 47 75 76 86 34 48
58 57 67 37 56 25 38 28 49 29
87 85 62 52 72 53 73 64 84 74
94 42 24 92
(34手完 白中押し勝ち)
黒62のツケに対し、白52のハネ出しは軽率だったでしょうか? 黒72は無理だろうと
思っていましたが、打たれてみると白が危険のように思います。
さかのぼって、黒62のツケでは、黒64、白74を交換し、黒62のハサミツケで白が苦し
いように思いますが、いかがでしょうか?
松村氏コメント
コメントにあったように黒64、白74、黒62となればうまいですが、白は74でなく73にうけます。黒52、白62となり、わずかに白が優勢でしょう。
黒62に対し、白52は危ない手でしたね。黒は72でなく、73にはねる方が良いでしょう。
続いて白74に黒82と打ち、白は61、黒72ツギ、白53ツギに黒84と打って、隅の黒との攻め合いになります。なお、実戦の31手目の黒94は、93にカケツイでおけば隅の黒はコウになりました。ただし、黒からのコウ立てがあまりないので、逆転は難しいです。
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棋譜番号: 163 連絡日 2020年10月10日
先番 中丸仁(6目半コミ出し)
白番 斉藤杉太郎
2019年4月19日〜5月22日
55 35 36 46 45 37 26 34 43 33
47 56 65 57 48 27 67 58 68 49
66 38 42 44 54 32 31 21 41 53
52 63 62 73 72 82 83 84 93 94
74 92 83 69 22 78 25 86 64 23
11 14 13 12 21 16 13 85 77 87
24 81 71
(63手完 白4目半勝ち)
右下と左上のフリカワリは黒が悪かったでしょうか?
右下は何もせずに受けていればよかったようですね
松村氏コメント
半目勝負の難しい碁でしたね。右下ですが、白69ハネに対し普通に黒78に受けると、
すぐに白22を利かされて黒が勝てません。また、白78に対して黒77と抑えても、わずかに白が有利なようです。一つの変化として、黒83の切りの前に22に切ってみる手はあります。もし白が23、黒11、白25と受けてくれればそれから黒83と打てて黒優勢です。ただ、おそらく白は23に打たず、84にカケツギ、黒25の仕掛けにも無視して白86に来るでしょう。結局黒は24に手を戻さなければならず、白が88に打って優勢です。
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棋譜番号: 164 連絡日 2020年10月10日
先番 中丸仁(6目半コミ出し)
白番 斉藤杉太郎
2019年7月5日〜8月8日
64 46 66 44 26 84 55 45 24 86
75 85 77 33 73 37 57 53 48 62
28 82 72 38 71 39 42 68 49 61
32 78 43 67 56 54 76 34 47 36
63 52 23 87 83 25 15 27 35 22
21 25 88 89 35 12 13 25 79 98
35 41 11 25 16 17 35 22
(68手完 白中押し勝ち)
九路盤でのマネ碁は初めての経験でした。黒がどのタイミングで5の五に打つのかが
ポイントになってくると思うのですが、コミが大きいため、黒のいい図が見つかりま
せんでした。マネ碁での黒番での考え方を教えていただけますでしょうか? また、
この碁でのポイントはどこになるでしょうか? よろしくお願いいたします。
松村氏コメント
マネ碁の対応は難しいですね。あまりに黒が変な手を打つと、マネしてくれませんから。
七手目に55とのぞき、45につがれてしまうとこの碁は黒が勝てません。
一例として、黒の七手目で24、白がマネして86のときに黒43につける手があります。
白が67にマネしてきたら、黒77 白33 黒34 白76 黒57 白53 黒56 白54
まで進んだ時に黒52で勝ちです。もしまだマネを続けて白58 黒63 白47となれば、黒45でマネ碁が崩れます。あとは逆にマネをしていけば黒が良いです。
もしも黒52の時に白58と打たないで白63と打てば、黒78と打ってこれも黒が優勢でしょう。白はその前にどこでマネをやめるかを検討しないといけません。
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棋譜番号: 165 連絡日 2020年10月10日
先番 中丸仁(6目半コミ出し)
白番 山崎守男
2019年7月15日〜8月10日
64 46 66 44 26 48 35 45 33 34
24 43 32 42 36 73 63 62 74 82
83 72 68 84 85 93 95 37 27 28
57 47 41 51 31 15 14 17 25 58
59 49 69 65 75 55 87 56 67 94
53 52
(52手完 黒1目半勝ち)
白42のオサエでは、白36、黒48を利かした後に白42とオサエられるほうが嫌でした。
白73では、もっと深く入る手はあったでしょうか?
松村氏コメント
この碁は序盤で黒が作戦勝ちしましたね。感想のように、白36、黒48の後で白42と打つと、黒は58に頑張ってこないでしょうか。もし白22から取りに行っても、黒23 白31に黒28と打てば生きています。(黒13が先手です)こうなると全体の白が危ないので、黒地に入りにくくなります。
白74でもう少し入る手を検討しましたが、外側の白が完全ではない状況では、これが精いっぱいだと思います。
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棋譜番号: 166 連絡日 2020年10月10日
先番 中丸仁(6目半コミ出し)
白番 斉藤杉太郎
2020年6月14日〜7月16日
54 56 57 47 67 66 48 46 38 77
78 53 64 44 43 42 33 34 52 63
62 73 72 23 32 22 41 74 26 88
24 25 35 14 45 24 36 55 76 87
37 65 68 89 83 84 82 16 17 69
58 18 15 79 59 16 86 85 15 21
31 16
(62手完 白中押し勝ち)
黒57のツケはよくなかったでしょうか? 白53のツケで困りました。黒43の切りに対し、白42からのアテには気がつきませんでした。
序盤、黒54と57が小さく生きる展開になったことが敗因でしょうか?
松村氏コメント
おっしゃるように、白53ツケ以降、なかなか黒の良い手がありませんね。
黒48ハネ、続いて38ノビと、普通の形ですが、かなりへこみましたね。
48では76に叩くのが思いつきますが、どうなるかわかりません。
続いて、白が75におさえてくれば、黒77にツギますし、
白が77に切ってくれば、黙って黒75などと打てばどうでしょう。
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棋譜番号: 167 連絡日 2021年1月4日
先番 中丸仁(6目半コミ出し)
白番 斉藤杉太郎
2020年10月26日〜12月14日
55 34 43 44 54 53 52 63 33 24
62 73 23 37 75 85 76 84 72 86
87 77 67 78 47 66 36 26 27 38
25 46 16 35 56 26 65 48 57 15
88 82 81 93 74 71 61 91 92 97
68 91 64 83 92 79 69 91 95 71
42 96 81 98 89 71 14 13 81 22
92 32 99 91 12 11 92 41 94 31
45 36 49 39 59
(85手完 黒13目半勝ち)
九路盤での85手という長手数は初めての経験でした。コウが多く、難解な碁に
なったように思います。
序盤の白44からの出切りに対しての黒の対応はどうだったでしょうか? 黒が
先に打つので戦いになると有利かと思っていましたが、難しくてよくわかりません。
どうぞよろしくお願いいたします。
松村氏コメント
おっしゃるように、白44からの仕掛けに対し、黒52から頑張ったのは強い手ですね。
白85に黒76と引いたのも冷静な打ち方です。黒47に白66も最強の頑張りですね。
白35では、56に打つ手もあったでしょうが、こまかい勝負になりそうです。
最後は大きなコウになっても黒が勝ちましたが、白46手目、71の放り込みに黒は
61に取らず、91に打つ手はどうでしょうか。白13のハネには12と抑えて頑張れま
すので、これで黒が大丈夫そう
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